友好の橋 2015.12

トンガ王国 Kingdom of Tonga

ラグビーやそろばんなど王室が率先して日本との親交を結ぶ

ラグビーワールドカップで日本代表として大活躍したレレイ・マフィ選手
そろばんを小学生の必修科目にするなど、王室が日本との親交を率先

 ニュージーランドの連覇で幕を閉じたラグビーワールドカップ2015・イングランド大会は、同時に日本のラグビー史にも新たな1ページを刻みました。強豪南アフリカを破り、3勝1敗と素晴らしい結果を残した日本代表の健闘は世界から称賛され、4年後の自国開催に大きな自信をもたらしたのです。
 この大会で注目された選手のひとり、レレイ・マフィさんは、トンガ代表からの要請を断って日本代表として戦いました。南太平洋の島嶼国家トンガは、ラグビーやそろばんなどを通して日本と親交が深く、多くのトンガ人が日本社会で活躍しています。

★靖国神社を参拝したトゥポウ4世

 7月にはトンガ国王トゥポウ6世の戴冠式に皇太子ご夫妻が国賓として参列されました。皇室とトンガ王室との交流は先々代のタウファアハウ・トゥポウ4世から始まり、トゥポウ4世は王子の時代も含めて7回も日本を訪問、国王即位後も靖国神社へ参拝するなど親日家として知られています。昭和天皇の大喪の礼には、防寒性の低いトンガの正装であるタラパオで参列。2月の極寒のなか、昭和天皇に礼を欠くことはできないとして、何も羽織らず正装を貫いたのです。
 トンガではそろばんが普及していますが、きっかけはラグビーでした。1976年、大東文化大学ラグビー部がニュージーランド遠征のついでにトンガを訪れました。部長の中野敏雄名誉教授はそろばんの指導者で、移動中の飛行機で偶然、隣の席に座っていたトンガ政府高官と話が弾み、その紹介でトゥポウ4世に面会することに。そこで国王から国民の算数の学力向上のため、そろばん教育に力を貸して欲しいと要請を受けたのが始まりです。

★小学生のそろばん全国大会開催

 以降、そろばんは小学校の必修科目とされるなど普及が進みました。2010年からはトンガ教育訓練省と在トンガ日本大使館がそろばんの全国大会を共催、優勝した小学生は日本でのそろばん合宿に招待されています。
 日本は、南洋マグロの多くをトンガから輸入しており、他にもカボチャの輸入はニュージーランド、メキシコについで3位です。もともとトンガではカボチャを食べる習慣はありませんでしたが、気候がカボチャ栽培に適し、しかも日本での需要が多い冬場に収穫期を迎えるため、日本の技術協力を受け、日本のカボチャの種を持ち込んで大規模栽培が始まりました。現在ではカボチャ輸出はトンガ経済の柱となっています。

※詳細は2015年12月号本誌にて。
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