座標軸 2019.05

向野幾世 奈良大学元講師

マクワウリに寄せて

 昭和・平成と生きて来て、今、新天皇のご即位と新元号の日を迎える大きな節目にある。上皇への感謝の念と新天皇(126代)への敬愛も期待の中で今年の5月を寿ぐばかり。そんな日々、わが日常のささやかなこと。

 草にねころんでゐると
 眼下には 天が深い
 風
 雲
 太陽
 有名なものたちの住んでゐる世界
     (山之口獏「天」より)
 
 10連休とはいえ仕事もあり、旅行にも行かず孫たちと庭いじり、野歩きの休日になる。遠出として奈良公園の小鹿と遊ぶ。
 庭作業ではプランターの幾つかに夏の日よけのゴウヤ、糸瓜の苗を植える。今年は特別にマクワウリの種を蒔いた。ほんの序の口の土いじりなのだが、ミミズ、コガネムシ、ダンゴムシ、出てくる出てくる。孫たちの悲鳴とも歓声ともつかぬ声が静かな住宅地に響く。

※続きは2019年5月号本誌にて。
readlink

関連記事

カテゴリー

ページ上部へ戻る