座標軸 2019.04

向野幾世 奈良大学元講師

御代替わりを寿ぐ

   平成の御代のあしたの大地を
    しづめて細き冬の雨降る(美智子皇后御歌)

 このつき御代替わりの時を迎える。「内平かに外成る」「地平かに天成る」。「国の内外にも天地にも平和が達成される」との思いから名づけられた元号「平成」であった。
 「一つの区切りの時を迎えます」と美智子皇后は昨年84歳のお誕生日のおことばの中で述べられた。実にさらりさわやかなおことばである。
 私事ながら、昭和34年御成婚なされたその年に結婚した。ただし私の結婚は二人だけで出雲大社に赴きその意を伝えるという簡素この上ないもの。それにも拘らず心の中には、美智子妃の結婚のおことば「尊敬し信頼申し上げております」ということばを金科玉条、わが胸に刻みつけ人生の一歩とする幸を得ていた。
 「24歳の時想像すら出来なかったこの道に招かれ大きな不安の中で(中略)皇太子妃、皇后という立場を生きることは決して易しいことではありませんでした」と、先のお誕生日のおことばで述べられた。

※続きは2019年4月号本誌にて。
readlink

関連記事

カテゴリー

ページ上部へ戻る