座標軸 2018.11

向野幾世 奈良大学元講師

介護に寄せるうた

 麗かに 且つ爽かに 冬立ちぬ  相生垣 瓜人
 
 11月11日は「いい日、いい日」で介護の日である。関わっている施設では15年前から子から親へ愛を贈る“親守唄”を全国から募集し年1回、「親守唄・歌会」というコンサートを催している。
 子守唄ならぬ親守唄には、父母への恩返しや看護・介護の唄が多い。人生100年時代になろうが、老いて病んで逝くことだけは変わりない。今も心に残る「かえりみち」という介護の唄がある。

 あなたが私を育ててくださるのに/20年余りの歳月を要しました。/そう考えれば、私があなたのお世話をする時間が同じ位20年であったとしても/納得できるのではないかと。
 介護はずっと続くと、/何て先の見えない、見通しの立たない仕事をしていかねばならぬのかと/己の人生の大切な時間を削られるようで/できれば避けて通れば楽なのに、と思った。
 でも・・親は、子の養育に20余年以上/己の大切な時間を費やしてきたのではないか?/私は、あなたの大切な20余年を共に過ごしてきたのではないか? と、気づいたとき、/私があなたの介護にたとえ20年かけたとしても、/ちっとも損をするわけじゃない・・・

※続きは2018年11月号本誌にて。
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