座標軸 2018.07

向野幾世 奈良大学元講師

世の中の重荷おろして

 過ぎ去ってみれば、よくもまぁ半月間もの入院生活をしたもの。今年の5月連休は安静、点滴の一事につきた。1日3回、抗菌剤の点滴をするということは即入院というスタイルになる。蜂窩織炎が病名で足の小さな傷から菌が入り炎症をおこしたらしい。
 時に菌が血管に入ると敗血症になり死に到ると知ると、不承不承の入院ではあるが、おとなしくもする。私の場合、その炎症は左足膝下に赤く腫れてあらわれた。それも一夜にして。発熱、だるさは5日ほどでおさまり、後は足の腫れの引くことを願って抗菌点滴をする。もったいないような時間を頂いてしまった。
 その前頃から何かしら追われるような1カ月だった。関わっている福祉施設がグループホームを新設するとて、ようやく国の補助金が下りたのだ。悲願だっただけに後は建設が急がれる。何しろ大きな金額のやりとりは小市民の私には戸惑うこと緊張することしきり。分野違いの人との折衝は私の能力を超えていた。それらが遠因だったのか。
 前日からの下痢と発熱をみて息子は「一度診てもらおう」となかば強引に車に乗せ受診した。即入院だった。「えっ、入院!」。当の本人が一番驚いた。
 

※続きは2018年7月号本誌にて。
readlink

関連記事

カテゴリー

ページ上部へ戻る