座標軸 2018.01

向野幾世 奈良大学元講師

女あるじとして生きる

 粧へは老いし心や松の内   松尾静子

 元旦、息子一家と新しい顔で挨拶を交わす。幼い日や若い日には改まった挨拶が苦手だったが、この歳になるともう逃げ隠れもならず、その役を果たしきろうと思っている。

 正月の女あるじとして座る  山本登喜子

 いつの間に私は女あるじになったのだろう。夫が亡くなってからなので、15年になる。自然の成り行きのようにみえるが決してそうではない。女あるじとして生きる覚悟ができたのは、あるきっかけがあった。
 去年、会合で元関西市民大学の学長川上与志夫先生にお会いして思い出した。ナバホへの“一人旅”がきっかけだったと。いただいた名刺に「アメリカ先住民族伝統文化研究家」とあり、インディアンの服装と髪飾りをつけたお顔が印刷されていた。
 そうだった。私は15年前の夏、世界遺産、国立公園グランドサークルをめぐる旅をしていたのだ。

※続きは2018年1月号本誌にて。
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