座標軸 2016.11

向野幾世 奈良大学元講師

目とヘソ

 おぼえておきたいことは
 忘れてしまい
 忘れてしまいたいことは
 決して忘れられず
 にくらしいけれど
 私のこころ    (星野富弘)

 平成元年11月1日、この日はいまもって忘れられない。当時、私は県立障害児教育センターの所長だった。その年、全国大会の担当県であり、この日はその初日。各県の知事、教育長、研究所長、医療関係者等々300人の集まる大会である。これに向けて数年前から準備をして来た。
 会場はロイヤルホテル鳳凰の間。知事出席となると開会行事はタイトな時間設定で、開会宣言1分、会長挨拶3分、知事挨拶3分、祝辞3分という具合だ。会長の私はその3分にむけ原稿を書き、暗記をして、この日に臨んでいた。開会式の朝、緊張に押し潰されそうな心を隠し、平静を装いロビーで新聞を読んでいた。

※続きは2016年11月号本誌にて。
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