座標軸 2016.07

向野幾世 奈良大学元講師

優しい心で生きていきたい

 遊びをせんとや生れけむ
 戯れせんとや生れけん
 遊ぶ子どもの声きけば
 我が身さえこそ動がるれ
         (梁塵秘抄)

 熊本地震では、多くの学校が休校した。早く友達に会いたいと子供たちの声。やっと5月に登校できるようになった、という明るいニュースを耳にし安堵した。
 その5月の大型連休では保育所がお休みとあって、わが家では赤ん坊を卒業しかけた幼い者2人が〈軒あそび〉の日々を過ごした。自分の家、親しい家族と庭先でまどろむような日々であった。無心にはしゃぐ子供の姿は愛らしく、健やかに育てと願う。そんな日々の一方で心に引っかかっていたことがある。
 「保育所落ちた──」
 過激な表現による匿名のブログのことだ。投稿されたのは今年2月、またたく間に子育て中の母親を中心に、待機児童解消を求める署名がネット上にあふれた。それに併せて保育の充実を求める声もあり、施設の増設や不足する保育士の確保、待遇改善等々。

※続きは2016年7月号本誌にて。
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